TradingViewでのテクニカル分析指標の作成方法
この最初の行は、注釈を設定しているだけです。必要なのはインジケーターの名前だけですが (この場合は、"My Script" )、オプションで追加できるパラメーターもあります。その1つがオーバーレイで、これはTradingViewにインジケーターを (新しいセグメントではなく) 既存のチャートに配置するように指示します。最初の例からもわかるように、デフォルトでは 「false」 となっています。今はまだ表示されていませんが、オーバーレイを「true」にして、既存のチャートにインジケーターを追加します。
これを追加すると、2つ目のチャート (元のチャートを右にずらしたようなもの) が表示されるはずです。私たちが行ったのは、代わりに 始値が表示されるようにしただけです。当日の始値は前日の終値なので、これらが同じ形をしているのは理にかなっています。
それでは、現在の注釈を取り除いてみましょう (右クリックして 「Remove Indicators」 RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 を押すことを覚えてください) 。Bitcoin / RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 BUSDにカーソルを合わせ、「非表示」 ボタンをクリックすると、現在のチャートもクリアされます。
出だしはいいのですが、色がないのでちょっと味気ない感じがします。理想的には、指定したタイムフレームで始値が終値を上回った場合は赤のローソク、終値が始値を上回った場合は緑のローソクとなります。plotcandle()関数の上に行を追加します。
移動平均 (MA) の追加
単純移動平均 (SMA)について
指数平滑移動平均 (EMA)
ビルトインスクリプト
エディタの上の右端にある「New」をクリックします。ドロップダウンメニューには、さまざまな種類のテクニカルインジケーターが表示されます。指数平滑移動平均 (EMA) をクリックすると、EMA インジケータのソースコードが表示されます。
続けて、これをチャートに追加します。
これは私たちのものとは違い、input()関数があることに気づくでしょう。これは、ボックスにクリックできるようになるので、ユーザビリティの観点から優れています。
また、Settingsホイールをクリックすることで、ポップアップウィンドウ内のいくつかの値を簡単に変更することができます。
次のスクリプトでは、このデモのために、input()関数をいくつか追加します。
相対力指数 (RSI) 指標のプロット
相対力指数 (RSI) も、 テクニカル分析には欠かせない指標です 。RSIはモメンタム指標として知られています。つまり、ある資産が買われたり売られたりするレートを測定するものです。RSIのスコアは0~100の範囲で表示され、投資家に「買われすぎ」「売られすぎ」の状態を知らせます。一般的には、スコアが30以下の場合は売られすぎ、スコアが70以上の場合は買われすぎと考えられます。
New > RSI戦略では、これを自分の目で確認することができます。RSIは一般的に14単位 (14時間や14日など) で測定されますが、その設定を自分の戦略に合わせて自由に変更することができます。
これをチャートに追加します。現在、いくつかの矢印が表示されているはずです (これらの矢印はコード内のstrategy.entry()関数で定義されています)。RsiLE は、売られすぎている可能性があるため、 ロングの機会があることを示しています。RsiSEは買われすぎている時にショートする可能性のあるポイントをハイライトします。ただし、他の指標と同様に、これらの指標が必ずしも価格の下落・上昇を示す確実な証拠とはならないことに注意してください。
バックテスト
カスタムインジケータをテストする方法があります。過去の実績は将来の結果を保証するものではありませんが、バックテストを行うことで、スクリプトがどの程度シグナルを拾うことができるかを知ることができます。
以下、簡単なスクリプトの例を紹介します。ここでは、BTC価格が$11,000を下回ったときにロングポジションを持ち、$11,300を超えたときにポジションを解消するという、わかりやすい戦略を作成します。そして、この戦略がこれまでどれぐらいの利益を生み出せたかを見ることができます。
ここでは、 entry と exit を変数として定義しています。どちらもinputsなので、後でチャート上で変更することができます。また、price変数を設定し、各期間の終値を取得しています。そして、 ifステートメントで、複数のロジックを設定しています。括弧内の部分が真であれば、その下のインデントされたブロックが実行されます。それ以外の場合は、スキップされます。
つまり、価格が希望するエントリーの価格以下であれば、最初の式はtrueと評価され、ロングポジションをオープンします。価格が希望のエグジットと同じかそれ以上になると、2つ目のブロックがトリガーされ、すべてのオープンポジションがクローズされます。
チャートにはエントリー/エクジットした場所を示す矢印が表示されるので、これらのポイントに付けるラベルを commentパラメーターで指定しています(この例では、「BuyTheDip」と「SellTheNews」)。コードをコピーして、チャートに追加します。
これで、チャート上に指標が表示されるようになりました。もしかしたら、ズームアウトが必要かもしれません。
TradingViewは自動的に古いデータに作成したルールを適用します。また、Pineエディタからストラテジーテスタータブに切り替わっていることにも気づくでしょう。これにより、潜在的な利益の概要、トレードのリスト、それぞれのパフォーマンスを確認することができます。
エントリーしたポジションとエグジットしたポジションの
両方を一緒に試すことができます。
それではここからは、これまでに学んできたコンセプトを使って、自分でスクリプトを書いてみましょう。まずは、EMAとRSIを組み合わせ、その値を使ってローソク足に色をつけることで、簡単に視覚化していきましょう。
この指標は、客観的に正しい使い方があるわけではないので、投資アドバイスとして解釈されるべきものではありません。あらゆるケースと同様に、他のツールと併用して独自の戦略を立てましょう。
それでは、新しいスクリプトを作っていきましょう。まず、チャートからすべてのインジケーターを削除し、Bitcoin/BUSDチャートも非表示にして、作業するためのクリーンなキャンバスを用意します。
まずは、これまで学んできたものの定義から始めましょう。名前は自由につけても大丈夫です。しかし、overlay=trueは必ず設定してください.
先ほどのEMAの式を思い出してください。EMAの長さに合わせて倍数を設定する必要があります。整数を必要とするinputにしてみましょう (つまり、小数点以下の桁数はありません)。また、設定可能な最小値(minval)と、デフォルト値(defval)を設定します。
この新しい変数を使って、チャートの各ローソク足のEMA値を計算することができます。
よくできました。RSI同様の方法で長さを出します。
これで計算ができるようになります。
この段階で、EMAやRSIの値によってローソク足に色をつけるロジックを組んでみましょう。ここでは、(a)ローソク足の終値がEMAを上回り、(b)RSIが50を超えているという状況を考えてみましょう。
これらの指標を併用することで、ビットコインのロング、ショートのタイミングを知ることができると判断したとします。例えば、この2つの条件を満たしていれば、ロングポジションを取るのに適していると考えることができます。逆に、他のインジケーターがショートのタイミングと言っていても、この情報を使ってショートをするべき時ではないと判断できるかもしれません。
そのため、次の行は以下のようになります。
これを分かりやすく説明すると、EMAの値が終値を上回り、かつRSIスコアが50を超えると、ローソクを緑色に着色するということです。そして、そうでない場合は緑色にします。
次に、EMAをプロットします。
最後に、colorパラメーターが含まれていることを確認したら、ローソク足をプロットします。
これが今回実装するスクリプトです。チャートに追加して動作を確認してみてください。
EMA/RSI指標を用いたBTC/BUSDチャート
まとめ
この記事では、TradingViewのPine Editorでできる基本的な例を紹介しました。ここまでくれば、価格チャートに簡単な注釈をつけて、自分の指標からさらに詳しい情報を得ることができるようになるでしょう。
ここではいくつかのインジケーターを紹介しましたが、Newから内蔵されたスクリプトを選択するか、自分でスクリプトを作成することで、より複雑なインジケーターを簡単に作成することができます。
インジケーターをなかなか思いつけませんか。以下の記事を読むと、次のプロジェクトのためのアイデアが出てくるかもしれません。
RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
J.W.ワイルダー氏が1878年発表したもっともポピュラーなオシレーター系指標です。Relative Strength Indexというのが正式の名称では日本語では相対力指数と呼ばれます。相場の過熱状況を示し、買われすぎ、売られすぎが判断できるので主に逆張りトレードで使用されることが多いようです。しかし、使い方には若干の注意が必要なのでこのコラムでしっかりと学んで活用してください。
RSI=A÷(A+B)×100
A:n日間の値上がり幅の平均
B:n日間の値下がり幅の平均
※nは通常14を使う。
値上がり幅とは前日比を使います。前日比とは前日の終値と本日の終値の差ですね。これがプラスであれば値上がりした日とし、これがマイナスであれば値下がりした日とします。
パラメーターの14はワイルダー氏が奨める数字です。ワイルダー氏が作ったテクニカル指標はほとんど14が標準のパラメーターになっています。
これはワイルダー氏の研究結果、あらゆるものには28日周期があるとしており、その半期である14日を重要視しました。ということで、RSIを使うときは特種な事情がない限り14を使うのが一般的です。
3、計算式の意味
例をあげてみましょう。14日間のうちに上昇した日が10日間でその上昇分の合計が100円だったとします。下降した日が4日間でその下降分の合計が40円だったとします。14日間の全体の値動きは上げ下げを合計すると140円。その中で上昇分が100円。とすると、
RSI=(100円÷140円)×100=0.714×100=71.4(%) RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
答え、現在のRSIは71.4%です。
4、計算式はどこを見ているのか?
RSIが50以上であれば買い勢力が強く、RSIが50以下であれば売り勢力が強いとわかります。
5、RSIの買いシグナル・売りシグナル
これはオシレーター系テクニカル指標の中では最も有名なシグナルだと思いますが、買われすぎ=売りサイン、売られすぎ=買いサインと誤解してしまうと失敗をしてしまいます。
買われすぎはもうそろそろ利益確定の売りが出てくるかもしれないので注意が必要。売られすぎはもうそろそろ利益確定の買いが出てくるかもしれないので注意が必要という注意信号だと思ってください。
6、買いシグナル、売りシグナルの理由
RSIを指標誕生の歴史からお話してきましたが、計算式を正しく認識するとRSIの本質は買い勢力が強くなると数値がどんどん大きくなる。売り勢力が強くなると数値がどんどん小さくなるということです。
買い勢力と売り勢力が均衡するのは50%のところであり、RSIは0から100まで動く指数ですから、50を超えたところから買方優勢となり、100に近づけば近づくほど買い勢力が強いということを表しているという認識をまず持つことが大切です。
逆に50を下回ったところから売方優勢となり、0に近づけば近づくほど売り勢力が強いということを表しています。
・安定上昇時のRSI・・・66.6%
・安定下降時のRSI・・・33.3%
【RSIの極意】
・RSIが70を超えて数値が大きくなるほど、買い勢力が勢いづいていることを示します。それをきっかけに相場が加速度を付けて上昇してくることが想定されます。
・しかし、それと同時に、利益確定の売りが出てきやすいのもこの時期です。トレンドの中盤以降では利益確定売りが特に出てきやすいので注意しましょう。
・そして、トレンドの終盤では利益確定の売りが重なることによって、一気に天井打ちムードになり、そのまま下がってしまうこともあります。
つまりRSIを正しく使うためにはトレンドの初期なのか、中盤なのか、終盤なのかという認識が必要です。
・RSIを注意信号と捉えると、RSIが注意信号を出した後に、価格がどう動くかをしっかりと確認してください。価格のうごきに合わせた売買が必要です。
当コンテンツは為替相場等に関連する一般的な情報の提供を目的としたコラムです。特定の投資方法等を推奨するものではなく、また投資の勧誘を目的とするものでもありません。
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仮想通貨はどのようなテクニカル分析が有効?プロが徹底解説!(基礎編)
学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12
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【FXのRSIをわかりやすく解説!】基本的な見方とプロが使う手法
RSIの見方は
RSIの計算方法
- A:一定期間の上昇幅の合計
- B:一定期間の下降幅の合計
なぜなら、RSIをグラフ化したものが 為替チャートの下に表示される からです。
RSIの設定
RSIの期間設定は 14 を使うことが多いです。
日足 : 9日 RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 ・ 14日 ・22日・30日・42日・52日
RSIの「ダイバージェンス」と「リバーサル」
ダイバージェンスとリバーサルは、どちらも 実勢レートとRSIの動きが 逆行 している現象 のことをいいます。
なぜなら、 ダイバージェンスはトレンド転換を示し、リバーサルはトレンド継続を示す からです!
ダイバージェンスとは
実勢レートだけが高値または安値を更新 しているのが ダイバージェンス現象 です。
ダイバージェンス現象の特徴 | 高値更新 | 安値更新 |
実勢レート | あり | あり | RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
RSI | なし | なし |
RSIでダイバージェンス現象が発生すると、 トレンド転換の可能性 があります。
しかし! 注意してほしいのは「可能性がある」のであって、 必ずトレンド転換するわけではない ということです。
リバーサルとは
RSIだけが高値または安値を更新 しているのが リバーサル現象 です。
リバーサル現象の特徴 | 高値更新 | 安値更新 | RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
実勢レート | なし | なし |
RSI | あり | あり |
リバーサル現象は、 トレンドの継続を示す 明確なシグナルです。
- 上昇トレンドの時に、RSIが安値を更新
- 下降トレンドの時に、RSIだけが高値を更新
基本的なRSIの手法
レンジ相場での売買シグナル
レンジ相場で RSIを使った逆張りトレード をしてみましょう。
レンジ相場では、 売りシグナルや買いシグナルがはっきりと現れる ので、初心者も挑戦しやすい手法です。
- RSIが75%を上回る⇒売りシグナル
- RSIが30%を下回る⇒買いシグナル
トレンド相場での売買シグナル
トレンド相場でのRSIを使った トレンド転換シグナル について解説します。
【上昇トレンド】 RSI:レジスタンスブレイク ⇒ 売りシグナル
【下降トレンド】 RSI:サポートラインブレイク ⇒ 買いシグナル
10万を6億にしたRSI手法
FXスクールジャパン代表であり、ZAiのコラムニストとして活躍する人気アナリストの陳満咲杜さんは日刊SPA!のインタビュー内で 「そんな使い方はデタラメだ」 と言います。
実はこの手法、 元手10万円からたった 3ヵ月で6億円まで増やした伝説のトレーダーGFF(ぐふふ)さんが実践した手法 でもあるんです。
仮想通貨(暗号資産)のチャート解析ツールのおすすめは?分析ツールを使用するメリットについて解説
● 太陽線:相場の継続的な上昇を示しています。ローソク足は陽線で、高値が実体ではじまり下ヒゲが短いのが特徴です。
● 大陰線:太陽線と逆で継続的な下落が示されています。陰線のローソク足で、上ヒゲが短く実体の下側が安値で始まります。
● 小陽線:とても短い陽線のローソク足です。やや上昇しているものの、動きが少ないことを示しています。
● RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数 小陰線:とても短い陰線のローソク足です。少ない動きで下降している状態で、停滞を意味しています。
● 上影陽線:上ヒゲが長い陽線です。一時的に高値を出して、期間の終盤に始値に戻るように下降している相場です。
● 上影陰線:上ヒゲが長い陰線です。一時的に高値を出して、期間の終盤には始値から大きく下回っている状態です。
● 下影陽線:下ヒゲが長い陽線です。一度下がって上昇している強気の相場です。 RSIの解説、テクニカル分析に活用する相対力指数
● 下影陰線:下ヒゲが長い陰線です。大きく値を下げて、少し巻き戻し始めている状態です。
● 十字線:実体がなく、始値と終値が同じ状態です。
トレンドを判断するための単純移動平均線
単純移動平均線とは、限定した期間の価格の平均を日にちごとにラインを引いたものです。単純移動平均線はさまざまな形で相場トレンドを暗示します。例えば、シンプルに右肩上がりであれば、その期間は上昇トレンドにあるということです。
ローソク足と同様に、引いたラインの動きで相場の傾向や動く可能性に当たりをつけられます。ローソク足チャートにさまざまな単純移動平均線を当てはめると、次の動きのパターンを読んだり、停滞が続くことを予想したりできます。
単純移動平均線の支持線
支持線とは、ある過去につけた評価額の下値と別の下値を結んだラインのことです。このラインは相場の急落を警戒する目安として使われます。支持線分析をした結果、価格が緩やかにラインに近づいていれば、次第に上昇していく傾向が多いとされています。しかし、支持線を突き抜けて価格が下がってしまった場合、上昇せずに大きく落ち込む事例があるため警戒が必要です。
この支持線は上記のような分析ができるため、保有資産の保持か売りかを判断するラインとして使われます。見た目にも状況が把握しやすいため、含み損を出したくない初心者の方はぜひ覚えておいてほしいラインです。
単純移動平均線の抵抗線
抵抗線とは、支持線の逆で過去につけた上値と上値を結んだラインのことを指します。相場がこのラインに届きそうになると、保有商品を売却する人が増える傾向にあります。過去の高い値段に近づくわけですから、確実な利益確保のために売りに出る流れです。
その一方でこの抵抗線は、突き抜けると大きな上昇が期待できます。そのため話題の銘柄が抵抗線に近づくと、多くの投資家が相場に注目することになります。一般的に抵抗線も支持線も、つなげる点が増えるとより確実性のあるラインが引かれることになります。
単純移動平均線のゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、2つの移動平均線をチャートに照らし合わせて交差した線の形で、強気に動く根拠になります。ゴールデンクロスの形が見えることは、下がっていた価格相場が上昇トレンドに乗る可能性が期待できます。ゴールデンクロスの発生条件の1つ目は、短期移動平均線と長期移動平均線の2つどちらも上昇傾向にあることです。
2つ目の条件は、下降していた短期移動平均線が上昇する長期移動平均線を、さらに鋭い上昇で突き抜けることです。この条件で2つの線がクロスしていたら、投資の世界では一般的に「買い」のサインが出ているということです。1つ見落としてはいけないのが、長期移動平均線が下降していたり停滞していたりせず、上昇していることです。
単純移動平均線のデッドクロス
デッドクロスという文字のイメージからして、ゴールデンクロスの逆を予想した人は正解です。長期移動平均線と短期移動平均線の交差がチャートに現れそうになったら警戒が必要です。デッドクロスの形が見えることは、上がっていた価格相場が下降トレンドに切り替わる前触れと考えるのがセオリーです。
デッドクロスの発生の2つの条件は、ゴールデンクロスの真逆です。短期移動平均線と長期移動平均線の2つどちらも下降傾向にあり短期移動平均線の下がり方が鋭いと、デッドクロスの形がでる危険性があります。相場がデッドクロスを形成したときは、投資の世界では一般的に「売り」のサインが出ているということです。
ローソク足と移動平均線を組み合わせて分析してみる
一定の期間の四本値を示すローソク足と、同じく一定期間の価格平均を繋いだ移動平均のラインは組み合わせることで、売買の判断基準が見えてくることがあります。ローソク足と移動平均線の組み合わせは、より信頼性が増すものとされ、それぞれの動きが条件を満たすことをシグナルにして、取引に動く投資家も多く見られます。
1 移動平均線で定番とされる相場の傾向を洗い出して、次の価格動向を推測する
2 推測した価格の変動を、一般的なローソク足のパターンと照合する
3 移動平均線の動きとローソクのパターンがマッチしたら売買する
インジケーターを活用する
暗号資産(仮想通貨)のトレードで利益を出すためには、インジケーターを活用しましょう。チャート分析ツールを利用すると、さまざまなインジケーターをチャートに反映させることができます。インジケーターをうまく使って、売買取引のタイミングの判断分析に役立てましょう。インジケーターは2つのタイプに分類できます。
トレンド系
トレンド系のインジケーターは、中長期といわれる比較的長い期間を対象とした相場の傾向を読むために用いられます。代表的なトレンド系インジケーターは以下の4つです。
- SMA(単純移動平均線):特定期間の合計金額の平均値をグラフにしたもので、長期になるほど値動きの傾向が見えやすい
- ポリンジャーバンド:統計学に基づいた5本のラインを引いて相場の傾向を予想するもの
- 一目均衡表(いちもくきんこうひょう):日本で長く使われている5本のラインとローソク足を使ったもの
- EMA(指数移動平均線):SMAではわかりづらかった短期間の相場傾向の参考になるもの
オシレーター系
オシレーター系のインジケーターは、現時点の価格分析をして短期売買取引の判断基準に用いられます。代表的なオシレーター系のインジケーターは、以下の5つです。
- MACD(マックディー):売買のタイミングを見極めることに重きを置いたもので、多くのトレーダーに支持されている
- RSI(相対力指数):表示される1本のラインで市場の売買取引割合を見られるもので、買われすぎや売られすぎを確認できる
- DMI(方向性指数):表示される3本のラインで現時点の相場の強さを判断できるもので、傾向の分析も可能
- RCI(順位相関指数):相場の大きな上下変動を分析するもので、反落や反騰を狙うのに使われることが多い
- ストキャスティクス:特定した期間で表示する2本のラインで、現時点の価格がどの程度の評価なのかがわかるもの
初心者におすすめな暗号資産取引所ランキング
それでは実際に暗号資産取引をするために、当サイトおすすめの取引所ランキングを紹介します。それぞれのメリット・デメリットをまとめましたので、暗号資産取引を始めたい人はぜひ参考にして下さい。
第1位 DMM Bitcoin
DMM Bitcoinのメリット | DMM Bitcoinのデメリット |
---|---|
・DMMグループの技術力による安心のセキュリティ体制 ・レバレッジ取引ができる ・LINEを利用したサポートを利用できる ・取引アプリが利用しやすい | ・現物取引可能な通貨が少ない ・取引所形式での売買が利用できない |
第2位 Coincheck
Coincheckのメリット | Coincheckのデメリット |
---|---|
・取引可能な通貨の種類が多い ・マネックスグループが親会社なので安心 ・サイトが初心者にも使いやすい ・日本円から直接購入可能 ・スマホアプリの操作性が良い | ・スプレッドが広めに設定されている ・過去にハッキングにあっている ・多くのアルトコインが販売所でしか購入できない |
第3位 bitFlyer
bitFlyerのメリット | bitFlyerのデメリット |
---|---|
・ビットコイン(BTC)の取引量が国内トップクラス ・ビットコイン(BTC)のFX取引ができる ・スマホアプリが初心者にも使いやすい ・レバレッジ取引ができる | ・銀行の振込手数料が高め ・多くのアルトコインの取扱いが販売所のみ ・時間帯によってはブラウザが重くなる |
暗号資産(仮想通貨)のチャート分析ツールは値動きの予測にかかせない!
ここまで暗号資産(仮想通貨)のチャート分析ツールの情報を中心にお伝えしてきました。チャート分析ツールは、値動きの予測をするための必須アイテムと言えます。大手暗号資産(仮想通貨)取引所は、それぞれ異なるチャート分析ツールを用意しており、スマホアプリでも利用できるものもあります。
ただし基本的なチャートの見方について知識がないと使い方が分からないことも多いため、チャートの見方について勉強し、各種分析ツールを上手く使いこなしましょう。
暗号資産(仮想通貨)のチャートについてよくあるQ&A
テクニカル分析とはどのようなものですか?
テクニカル分析とは、チャートや各種インジケーターを用いて今後の価格変動を分析する手法です。過去相場の値動きを元にチャート分析を行い、現時点の相場と照らし合わせることで導いた相関点を根拠に相場の未来を先読みします。
暗号資産(仮想通貨)の値動きは、過去の値動きと似た動きをする傾向があるとされています。そのため暗号資産とテクニカル分析は相性が良いとされるのが、一般的に多い意見です。ただし、必ず過去と同じ動きをするということはなく、テクニカル分析を過信しすぎるのは危険なので注意してください。
アプリでもチャート解析できるのはどの暗号資産(仮想通貨)取引所ですか?
それぞれの暗号資産(仮想通貨)取引所は、スマホアプリをリリースしています。その中で描画機能やインジケーターを使えておすすめなのはDMM BitcoinとGMOコインです。スマホ1台で暗号資産(仮想通貨)の価格チェックや取引だけではなくチャート分析ができます。
ただしスマホの画面はパソコンディスプレイに比較して小さいため、多くの情報に加えてインジケーターやラインを引くと見づらいというデメリットもあります。そのためテクニカル分析を本格的に始めたい場合は、パソコンでの分析がおすすめです。
おすすめのチャート分析ツールはどれですか?
おすすめのチャート分析ツールはTradingViewです。機能性や見やすさ、表示スピードも十分で、各種インジケーターを使ってのチャート分析が可能です。加えて株式やFXチャートも確認できますし、慣れてきたら自分の使いやすいようにカスタマイズできるのが魅力です。
短期トレードで利益を出すには的確で素早い判断が必要なため、自分が使いやすいツールに仕上げることが重要です。
一目均衡表とはどのようなものですか?
一目均衡表とは、チャート状のローソク足と5つのラインを用いて価格の変動を見極めるために使われる分析方法です。暗号資産(仮想通貨)の取引で利益を出すためには、自分が安く購入したときよりも上昇した価格で売却しなくてはなりません。そのためには大きく価格が下がったら買い、大きく上がったら売る必要があります。
一目均衡表では値動きの少ない相場、つまり停滞して均衡している状態から大きな値動きが期待できる状態を分析できます。基準線や転換線、2つの先行スパンと遅行スパンという5つのラインとローソク足の動きから、売買のタイミングに見当をつけられます。
ボリンジャーバンドとはどのようなものですか?
ポリンジャーバンドとはトレンド系インジケーターのひとつで、移動平均線を元に合計5つのラインを使って分析する方法です。移動平均線と価格の動きに統計学を組み入れた分析方法で、アメリカのジョン・ボリンジャー氏が編み出した手法です。価格の動きを標準偏差で割り出したラインが、移動平均線の上と下に2本表示されます。
高値側のラインに価格が上がることは売りシグナル、逆に安値に動けば買いシグナルと判断できます。短期売買を行う予定の人には、ぜひ取り入れてもらいたいインジケーターです。
チャート分析ツールを使うことでわかることは何ですか?
チャート分析ツールを使うと分析結果を根拠として、これから先の相場を予想できます。暗号資産(仮想通貨)や株式、FXなどの値動きは、過去にたどった結果と同様の動きを見せることが多いです。その傾向を前提として、現在の相場をチャート分析ツールで確認し、過去の事例と照らし合わせることで今後どのような値動きをするかを予想します。
しかし、必ず同じ値動きになるとは限らないため、取引は慎重に行うのがよいとされています。
チャート分析ツールはどう使うべきですか?
チャート分析ツールは、自分が分析したい銘柄のチャートとローソク足、インジケーター、描画機能を表示させて使います。ツールを使って行える分析方法は多種多様です。上級トレーダーはツールのさまざまな機能を駆使して、世界の金融情勢も加味しつつ分析と取引を行います。
しかし、はじめからツールのすべての機能を使うことはできないものです。基本的なローソク足の形や移動平均線の動きを元に、少額で取引をはじめるとよいでしょう。
チャート分析ツールはどのように選べばいいですか?
チャート分析ツールを選ぶときは機能性と使いやすさ、見やすさの3点で自分に合うものを選ぶとよいでしょう。機能性は、画面に線を引ける描画機能やツール内のインジケーターのことで、自分の分析方法とマッチしている必要があります。
使いやすさは、実際にツールを動かす時の操作に違和感がないか、注文がしやすいかなどです。 見やすさは、画面情報に過不足がありすぎないか、色合いが見えにくくないかなどです。
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