チャートパターン
ローソク足チャート
トレーダーに最も人気のチャートがローソク足チャートかどうかはわかりませんが、主要なチャートのひとつであることは間違いありません。バーチャートと同様、ローソク足チャートもそれぞれの時間単位における高値と安値を表します。 (上部が高値、下部が安値です。)では、違いは何でしょう?ローソク足チャートでは、当該銘柄の終値が始値よりも高かったか安かったかを表すのに、色分けが使われます。多くの場合高ければ青、低ければ赤が使われますが、決まったルールはありません。 黒または塗りつぶされたローソクが始値より終値が低かったことを、白抜きのローソクが終値が始値より高かったことをあらわす場合もあります。 なんだか複雑だと感じていますか?もう少しだけ続けてみてください。ローソク足チャートをいくつか見てみれば、これがどんなに便利で、情報を読み取るのがどんなに簡単かが分かると思います。 こちらがWTI原油のローソク足チャートの例です。
ドットチャートはこのように見えます フォレストチャートはこのように見えます
チャートパターンの主要なグループ
ダブルトップとダブルボトム
ダブルトップ
ダブルトップは弱気の反転パターンで、上昇トレンドの延長に見られます。2つの「トップ」は同じぐらいの大きさで、価格が超えられない一定の水準に達したときに形成される連続した頂点です。まず価格がある水準まで上昇します。その後少し下がって、また同じ水準に戻ります。それがまた反転して下がると、チャートは2つのトップを形成します。混乱しましたか?らくだのこぶを想像してみましょう。典型的なダブルトップはライン、バー、ロウソク足チャートで見られます。 理論上では、ダブルトップは通常、長期トレンドなどのある変化、強気から弱気への変換の可能性を示唆します。これが、一部の投資家たちが大きな上昇トレンドに続くダブルトップを探す理由です。 例を見てみましょう。
ダブルボトム
ダブルボトムはダブルトップとよく似ていて、反転パターンを形成し、一般的にテクニカル分析の一部として使用されます。違いは2つの「トップ」の代わりに2つの「ボトム(底)」があるということです。ダブルボトムは、ある銘柄の価格の下落とそれに続く反発、そして同程度の価格レベルまでの再下落と続く再反発で成り立ち、アルファベットのWに似ています。ボトムは、価格が「抵抗レベル」と呼ばれる特定のレベルを突破しそうにないときに形成されます。理論的にはダブルボトムはトレンドの逆転フォームとみなされるため、大幅な下落トレンドに続くダブルボトムを探す人たちもいます。例を挙げてみましょう。
覚えておきましょう: ダブルトップとダブルボトムは極めて明瞭に思えるかもしれませんが、投資家は欺瞞的な逆転に惑わされないように注意する必要があり、いつ行動を起こすべきかを学習する必要があります。この理論と意味を習得するためには、追加学習を行ってください。
その他のチャートパターン
ヘッド・アンド・ショルダー
ヘッド・アンド・ショルダーパターンも、トレンド反転のフォーメーションです。名前の由来はその形です。長い強気パターンの後、ピーク(左肩)、高いピーク(頭)、低いピーク(右肩)の順に現れます。下の例で示すように、肩の外側のいちばん低いポイントを結ぶ線を描いてみましょう。どうしてそうするのか?理論的には、このライン(「ネックライン」と呼ばれることもあります)が下り勾配である場合、このサインの信頼性が高いとみなされます。
カップアンドハンドル
「カップウィズハンドル」とも呼ばれるこのチャートパターンは、価格の下落と元の価格までの戻り、そして小さめの下降、前のピークを越える上昇と続きます。U字形とちょっと下がったハンドルで、ティーカップのようにも見えるでしょう?カップアンドハンドルは、理論上では、強気の継続パターンとみなされ、買いチャンスの見極めに使われます。このフォームは数ヶ月間継続する上昇トレンドに続いて現れたときに、重要とみなされます。カップアンドハンドルパターンを見るときテクニカル投資家は、長さ、深さ、ボリュームに注目します。たとえば、カップが長く、きれいなU字形をしていれば(V形ではなく)、より強いシグナルとみなされます。
ギャップ(窓)
ギャップは、単純に取引チャート上の価格の隔離で、ある銘柄の価格が急激に上下動し、その間取引が行われなかった場合に形成されます。ギャップは、雇用統計などの主要なニュースの発表に伴う場合もありますし、単なる通常の取引で形成される場合もあります。週末にニュース速報が発生して価格の急騰や暴落があった場合の市場再開時に起こることもあります。ギャップの例を見てみましょう。
覚えておきましょう:ギャップは金融市場ではなじみのある現象ですが、日夜取引が行われるFX市場ではそうでもありません。FX市場でギャップがもっとも発生しやすいのは1週間の取引開始時です。
トライアングル(三角保ち合い)
トライアングルチャートパターンは、あなたの想像通り、三角形です。基本的にはふたつのトレンドラインが近づいて行き、価格はその中間に移動します。トライアングルには、3つの主要パターンがあります。
FXのダブルトップ・ダブルボトムとは?だましを回避する方法も解説
出典:みんなのFX「ダブルトップとダブルボトムとは?反転パターンの見方と注意点」
FXのダブルトップとは、チャートの形が「M字」に見えるのが特徴です。
ダブルトップは、上昇トレンドが終わるタイミングに現れるといわれています。
- 価格が上昇
- 一定の価格まで上昇すると、ネックライン(価格の最安値となるライン)まで下降
- 再び、前回上昇した価格まで上昇
- 同じく一定の価格まで上昇すると下降
チャートが2度天井に当たると、2度目に価格が下落してネックラインを割り込むことでダブルトップとなります。
ダブルボトムの見つけ方
出典:みんなのFX「ダブルトップとダブルボトムとは?反転パターンの見方と注意点」
一方、ダブルボトムはチャートの形が「W字」になるパターンです。
ダブルトップとは逆で、価格が上昇するタイミングに現れるといわれています。
- 価格が下落
- 価格が一旦上昇
- 価格がネックラインまで上昇すると、再び下降
- 前回下落したラインまで達すると再び上昇
1度ネックラインで上昇トレンドが押し戻され、2度目の上昇でネックラインを超えるとダブルボトムとなります。
ダブルトップ・ダブルボトムの見方・判断基準
ダブルトップは売りの判断材料
ダブルトップでは上昇トレンドから下降トレンドに変わった時に現れるため、「売り」の判断材料となります。
ネックラインを下回るとダブルトップとなるため、ネックラインを超えたらトレンドが下降すると考えていいでしょう。
そのため、ダブルトップの形が完成し、ネックラインを下回ると売りのサインというわけです。
出典:みんなのFX「ダブルトップとダブルボトムとは?反転パターンの見方と注意点」
また、ダブルトップでは、天井からネックラインまでの値幅と同じ幅まで下落するといわれています。
ダブルボトムは買いの判断材料
ダブルボトムは下降から上昇トレンドに変わるタイミングに現れるため、「買い」の判断材料となります。
ダブルボトムでは、ネックラインを超えるとダブルボトムとなり、トレンドが上昇する可能性があると分析できるというわけです。
ネックラインを下から上に超えたら買いサインとなります。
出典:みんなのFX「ダブルトップとダブルボトムとは?反転パターンの見方と注意点」
ダブルボトムもダブルトップと同様に、最安値からネックラインまでの値幅と同じ分だけ上昇するといわれています。
チャートでのダブルトップ・ダブルボトムの取引方法やメリットについて、以下の動画でも詳しく解説されています。
ダブルトップ・ダブルボトムは”だまし”に注意点
FXでダブルトップまたはダブルボトムを活用する際は、“だまし”というものに注意が必要です。
だましとは、トレンドが上がったと見せかけてすぐに下降するといったフェイントをかけるようなチャートの動きのことです。
ダブルトップ・ダブルボトムのだましを回避する方法
- ダブルポイント
→レジスタンスライン(チャートの上昇を抑えるライン) - ダブルボトム
→サポートライン(下落するチャートが反転するライン)
ダブルトップの場合、レジスタンスライン付近でダブルトップのM字が形成されているとだましが起こりにくいといわれています。
一方、ダブルボトムの場合は、サポートライン付近でダブルボトムのW字が形成されているとだましがおこりにくいといわれています。
だましを回避してダブルトップ・ダブルボトムでの勝率を高めるなら、レジスタンスライン付近とサポートライン付近での出現を狙うといいでしょう。
チャートの動きでダブルトップまたはダブルボトムを見つけることで、売りや買いのタイミグを見極めることができます。
【ダブルトップ】
- チャートの形が「M字」になるパターン
- 売りの判断に役立つ
【ダブルボトム】
- チャートの形が「W字」になるパターン
- 買いの判断に役立つ
基本的には、天井やネックラインを基準にチャートが形成する形に注目するだけのため、FXを始めたばかりの方も取り組みやすいと思います。
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