FX取引の仕組み

オプションの魅力

オプションの魅力
先物・オプション取引は、少ない資金でテコの原理のように投資資金に対して大きな利益を狙えます。これを レバレッジ効果 といいます。例えば、日経225先物を取引する際の1枚あたりの証拠金が150万円、日経平均株価が25,000円の場合、レバレッジは約17倍(25,000×1,000÷1,500,000)となります。レバレッジが約3倍の信用取引に比べて、先物・オプション取引は一段と資金効率の高い投資手段といえます。また、 auカブコム証券の場合は証拠金として、現金のほか株式・投資信託も使用することができ、保有資産の有効活用にもつながります。

先物・オプション投資の魅力

現物とは異なる収益機会として注目が高まる先物・オプション取引。
個人投資家の参加も拡大する先物・オプション取引の魅力や投資戦略を紹介する。

「コール・オプション」とは

伊藤 祐輔 氏
シンプレクス・インスティテュート 代表取締役

日経225コール・オプションの考え方

伊藤 祐輔氏 シンプレクス・インスティテュート 代表取締役

仮に現在、日経平均株価が21,300円近辺であるとしましょう。1週間後のある日(これを今後「満期日」ということにします)の日経平均は21,500円より高いか、21,500円以下であるかのどちらかですが、私が次のような提案をしたらみなさんはどうしますか?

50万円 = (22,000 - 21,500) × 1,000

図表1 満期日の損益

みなさんは私からのこの提案を受けますか? それとも拒否しますか? おそらく拒否される方はいらっしゃらないと思います。この提案を受けたとしても、みなさんには損がないからです。(1)の場合は利益しかないし、(2)でも損失は全くありません。

実は、このような商品が「コール・オプション(以下、コールと呼びます)」なのです。つまりコールをある値段(ここまでの例では50円)で買うと、将来の満期日において、日経平均が「ある値」(ここまでの例では21,500円)を超えていたら超えた分の1,000倍の金額を受け取ることができ、満期日に日経平均がある値以下であれば何も起こりません。このある値を「権利行使価格(単に行使価格)」といいます。

コール取引の実例

ではコールがどのくらいの収益を生むものかを市場での実際例で見てみましょう。図表2をご覧ください。これは2018年12月18日(火)から19年1月11日(金)の日経平均株価の日足チャートです。12月下旬から下落し始めた日経平均は12月26日(水)に安値18,948.58円まで売り込まれました。その後落ち着きを取り戻したので、年明けの1月4日の11時20分に、権利行使価格20,000円の1月限コールを価格70円(購入代金は1,000倍の7万円)で買ったとしましょう。ここで「1月限(いちがつぎり)コール」というのは1月の第2金曜日(11日)を満期日とするコールのことです。行使価格が20,000円のコールを買うということは、満期日には日経平均が20,000円に届くことを願っているわけです。満期日にオプションの最終損益を決定する日経平均の基準価格を「特別清算指数(SQ)値」と呼び、大阪取引所から発表されます。

図表2 日経平均株価の日足チャート

29万0,670円(= (20,290.67 - 20,000) × 1,000)

22万0,670円(= オプションの魅力 29万0,670円 - 7万円)

315%(= 22万0,670円 ÷ 7万円)

45万円(= 52万円 - 7万円)

一方、コールを売る場合には、日経平均が大幅に上昇したときにはとんでもない損失が発生する覚悟をしておかなければなりません。先ほどの私の例のようにコールを売って得た金額の数倍、あるいは数十倍の損失が出ることもあるかもしれません。ですからコールに限らずオプションを売る場合には先物の売買と同様に「証拠金」を積む必要があります。本来、オプション売りがからむ戦略はプロの領域なのです。もちろん個人投資家の方でも(数年の)経験と学習を積んでプロと同じ技量を身に付けることは可能です。

オプション取引の入門編に最適!日経225「Weeklyオプション」の魅力とは?


シンプレクス・インスティテュート
アシスタント・ディレクター
安藤希氏

<表1 オプション取引の収益の源泉>

※オプション価格は時間の経過とともに下落する傾向にある

図1 8月第1 週限の板画面


<図1 8月第1 週限の板画面>

図2 9月限の板画面


<図2 9月限の板画面>

5月最終週にスタートした場合の例

表2 オプション取引の種類と損益の関係

<表2 オプション取引の種類と損益の関係>

<取引1>
ポジション構成:2015年6月23日 mini = 20,705円
7月1週限 Put 行使価格20,500円 新規売1枚@130円
7月限 Put 行使価格20, 500円 新規買1枚@190円
(開始時必要証拠金 = 合計約6万円)
ポジション解消:2015年6月29日 mini = 20,230円 オプションの魅力
7月1週限 Put 行使価格20,500円 オプションの魅力 買戻し1枚@360円
7月限 Put 行使価格20, 500円 転売1枚@480円
損益合計 +60,000円

取引1

<取引2>
ポジション構成:2015年7月3日 mini = 20,565円
7月限 Put 行使価格20,500円 新規売1枚@220円
7月3週限 Put 行使価格20,375円 新規買1枚@280円
(開始時必要証拠金 オプションの魅力 = 合計約6万円)
ポジション変更:
7月3週限 Put 行使価格20,375円 転売1枚@505円(2015年7月6日)
7月miniの売りでデルタ・ヘッジ開始(平均コスト20,034.5円で10枚)
ポジション解消:2015年7月9日 mini = 19,390円
7月限 Put 行使価格20,500円 買戻し1枚@1,100円
7月miniの買戻し10枚@19,390円
損益合計 ▲10,500円

取引2

毎週この戦略を実践し、利益が出たり損失が出たりはしましたが、通常の株式投資や先物取引とは違い、相場の方向とはまた違った収益の チャンスがあるというオプション取引ならではの面白さに気付きました。先物取引と同様に日経平均株価指数を対象とした取引なので、個別銘柄のように銘柄研究や銘柄選びに時間を取られることなく、手軽に投資できるのがよいと思います。
ただ、まだオプション取引を始めて1ヶ月半の初心者です。カレンダー・スプレッド以外の戦略や先物取引を組み合わせた取引など、戦略のバリエーションを習得していき、オプション取引の腕を磨いていきたいと思います。


<図3 OSE先物・オプション シミュレーター画面例>

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